始まり 1920年、自動車の内燃機関には重いねずみ鋳鉄が使用されていました。一方、マーレ兄弟は創業間もない小さな会社で、軽合金製ピストンの開発を続けました。ピストンのノッキングやスカッフィングという技術的問題に悩まされ、ねずみ鋳鉄製のピストンを好む米国の競合メーカーが優勢を極めていたにもかかわらず、2人は決してあきらめませんでした。ほこりや泥を寄せ付けないために、ついにエアクリーナとオイルフィルタの開発に成功します。そしてその忍耐が実を結び、軽合金製ピストンの時代が始まるのです。 製品の歩み 1927年には、ドイツ初の熱膨張抑制型ピストンを、1931年には世界初のディーゼルエンジン用アルミ製ピストンを開発します。1976年には、過共晶合金を使用した欧州初のアルミニウム製エンジンブロックの開発に成功し、市場への供給を開始しました。1988年、量産に向けた組立式カムシャフトが開発され、2001年には高速走行が可能な乗用車のディーゼルエンジン用ピストンのために、革新的な冷却システムのコンセプトを発表しました。続いて2003年には、世界初のオールプラスチック製のオイルフィルタを発表。これに加えて、初のコンプリートエンジンを開発製造し、そのシステム能力を実証しています。 世界展開 MAHLEは「グローバル化」が流行語となるはるか以前から、すでに国際企業としての組織を整えています。1970年代には、欧州を始め、南北米の持ち株会社を通じて、その製品ライナップを完成させていきました。そして今世紀に入ると、企業買収を通じ、待望のアジアにおける足場を確立していきます。 1990年代初頭、すでに戦略的オプションとして、システムサプライヤとなることを選択しています。今日では、ピストンシステム、シリンダーコンポーネント、バルブトレインシステム、エアーマネージメントシステム、リキッドマネージメントシステムの5つの自動車産業向けのプロダクトラインを備えており、世界市場における大手サプライヤのひとつに位置づけられています。ドイツのシュワーベン地方の1企業から始まったMAHLEは、確固たる基盤の上に立ち、革新的な製品を製造・販売し、モチベーションの高い従業員に支えられたグローバル企業へと成長したのです。 環境と経済の両面で最適化されたソリューションを求めるお客様の要求に応えるため、7カ所のテクニカルセンターでは2,000人を超える研究者とエンジニアが、時代の先端を行く新しいコンセプト、製品、システムの研究に取り組んでいます。そのため、革新的で優秀、そして信頼性の高いサプライヤとして高く評価され、数々の賞が授与されました。これは、開発部門だけに限らず生産部門においても、その実績と信頼性が認められた結果であると考えております。
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