2007年10月、ドイツ、シュツットガルト-欧州委員会は自動車への有害物質の使用を大幅に規制しつつあります(欧州指令2000/53/EC)。この規制では、たとえば、すべての製品に含まれる鉛の割合が、その製品の重量の0.1%未満でなければなりません。この指令の付属文書IIで、技術上の問題を克服するための猶予期限が示されています。2005年9月の指令の修正版が2008年7月1日から施行され、エンジンのベアリングおよびブッシュにも適用されます。
これらの環境関連の規制が話題になる前から、マーレは、無鉛ベアリングおよびブッシュ用材料の研究を開始していました。10年以上前から、アルミニウムをベースにした、無鉛のバイメタル ベアリングが多数マーレの製品ラインナップに追加されてきました。エンジンに求められる要件が増えていく中で、理想的な製品特性を達成するために、製造工程が大幅に最適化されました。無鉛バイメタル ベアリングの摺動面には、アルミニウムとすずをベースに、シリコンや銅などを添加した材料が使用されています。マーレの製品には、たとえば、ML157、ML176、ML215、ML18、ML230など、さまざまな合金のものが揃っています。 新しい規制に適合させるために、乗用車および大型商用車用の最新のディーゼルエンジンの高応力ベアリングには新しいソリューションが必要でした。そのため、マーレは、トライメタル(3層)ベアリングおよびブッシュの開発を進めました。その結果、新しい2種類の製品が開発されています。 その1つが、最近市場に投入された、無鉛ブロンズ(CuSnNi)の基材に、PVDスパッタリングによってアルミニウム-すずのコーティングを施した製品です(ML335)。この製品は、これまで高速ディーゼルエンジンおよび大型商用車に使用されていた、無鉛ブロンズ・ベアリングを代替する製品です。 他の1つも無鉛の合金(CuSnBiNi)基材は同じですが、電気メッキ法によって、すず-銀のコーティングを施した製品です(ML130)。このコンセプトは、高速ディーゼルエンジンおよび大型商用車用ディーゼルエンジンのクランクシャフトの下側半分のベアリングによく使用されている、電気メッキによる鉛-すずコーティングのブロンズ ベアリングを代替する製品です。条件がそれほど過酷でないエンジンでは、ベアリングの上半分と下半分の両方に、電気メッキによる、すず-銀コーティング製品を使用することができます。コンロッド ブッシュでは、マーレは、鋼製の裏金と卓越した負荷容量の、無鉛の新しいML 15ブロンズ合金(CuSnNi)の製品を、最近の市場に投入しました。 マーレグループは世界自動車部品業界において上位30社の中にランクされています。また、エンジン部品・システムのテクノロジーリーダーとして、ピストンシステム、シリンダーコンポーネント、バルブトレインシステム、エアーマネージメントシステム、リキッドマネージメントシステムの5つのプロダクト・ラインにおいては、世界トップ3サプライヤのひとつです。現在、世界に110の生産拠点と7つの開発拠点を有し、従業員数は40,000人以上。また、2006年の売上は約6,450億円(約43億ユーロ)です。
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