エアマネージメント

エンジンルームの省スペース化が進む一方、排出ガスや燃費の低減がより一層求められるようになっています。マーレのエアマネージメントシステムは、お客様の要求に合わせカスタマイズすることが可能です。コンパクト化を極めたその設計は、最高の濾過性能と最適な流量およびサーマルマネージメントを実現しています。

エアインテークモジュール

エアインテークモジュール

エンジンシステムの複雑化に伴い、吸気システムに対する要求も高度化しています。近年の自動車開発におけるキーワードは、「排ガス規制」、「燃費性能」、「新車投入サイクルの短縮化」、「高性能エンジン」、「ダウンサイジング」です。マーレが開発したインタークーラ内蔵エアインテークモジュールは、内燃エンジンの世界における画期的な一歩を刻んでいます。

エアフィルタ

部品のダウンサイジングが求められるのは、エアフィルタも例外ではありません。フィルタを小型化するには、単位面積当たりの濾過性能を向上させることが必須となります。特に粒子捕捉性能の効率改善への期待が高まっています。こうした期待に応えるためには、高性能フィルタの採用のみならず、より複雑な気流誘導構造の開発や、フィルタエレメントの新たなコンセプト作りを並行して進める必要があります。

マーレは樹脂製フィルタエレメントの分野で、その技術を牽引するテクノロジーリーダーとしての地位を確立しています。設計上の様々な制約にも対応する、フレキシブルな製品デザインでお客様の期待に応えます。

ブローバイシステム用電気ヒータ

マーレのブローバイ用ヒータは、アイシングを防止する目的でエア配管とブローバイ配管に使用されています。多彩なモジュールが揃ったこのヒータの出力範囲は200~600 WでPTC技術を採用。最適化された加熱機能のほか、エンジン周辺部品との高い統合性を特長としています。

電動ウェイストゲート(EWG)アクチュエータ

マーレの電子制御ウェイストゲートアクチュエータは、特にダウンサイジングエンジンに有効で、ターボチャージャとエンジンの相互連動を最適な状態に制御します。

電子制御アクチュエータを採用することで、正圧・負圧に関係なく、ウェイストゲートバルブを最適開度に瞬時に調整することが可能になりました。高いクランプ力で排ガス漏れを最小限に抑え、ブースト圧を短時間で必要値まで高めます。結果として、スムーズなエンジン応答性を実現します。

可変容量(VTG)ターボ用アクチュエータ

マーレの可変容量(VTG)ターボ用電動アクチュエータは、タービンからの流入ガスをエンジン回転数に合わせ最適に調整し、高いエンジンパフォーマンスを引き出しながら排出ガス量と燃料消費量を低減させます。

この電動アクチュエータは、最新の内燃エンジンの要求を満足させる設計になっています。マーレの可変容量ターボ用アクチュエータラインナップは、コンパクト化を極め、重量250g未満と大幅な軽量化に成功しています。

最大130°のワイドな調整角と−40℃~+160℃の幅広い耐熱性能を標準仕様とし、車両への高い取り付け自由度も確保しています。

Actuators for variable turbine geometry (VTG)
Actuators for variable turbine geometry (VTG)

レゾネータ / サウンドジェネレータ

近年は、車と言えばその燃費性能に注目が集まる傾向にありますが、車体とエンジンの開発には「高揚感の演出」が必要なのではないでしょうか。その意味においてエンジン音は大変重要です。エンジン音は、パワートレインの性能そのものです。自動車ブランドの個性と特徴の全てがその音に込められているのです。特にターボエンジンでは、本来のエンジン音が失われてしまうこともあり、サウンドデザインがエンジン開発において注目されています。マーレは、エアガイドシステムに一体化したレゾネータやサウンドジェネレータを開発する際、最先端のシミュレーション技術を用いて、お客様のニーズに合わせたエンジン音の最適化を実施しています。

オイルミストセパレータ

オイルミストセパレータは、クランクケースから排出されるオイルミストで汚れたガスを清浄化する部品です。これによりオイルの消費量は低減され、排気ガスをクリーンな状態に保ちます。オイルミストセパレータはクランクケース・ベンチレーション・システムに内蔵されており、汚れたガスを油分とガスに分離します。分離された油分はオイル循環システムへ戻され、清浄化されたガスは吸気システムへ返されます。

エンジンカバー / シリンダーヘッドカバー

熱可塑性シリンダヘッドカバーの軽量化と機能統合は、現代のエンジンにおいて重要な要素となっています。マーレは原材料使用量を最適化することで投入量を最小限に抑えながら、複雑な形状設計に対応しています。高負荷・高温環境への適応や、ゼロメンテナンス性の確保、そして音響仕様への準拠などは開発プロセスの欠かせない要素として、必要に応じた設計変更を行い対応を図っています。

エアダクト

モジュール化が進むにつれ、部品には取付スペースの制約に対応できる柔軟性と軽量性が求められるようになっています。また、形状が複雑化する傾向にあり、低コストで効率的な生産を実現することが急務となっています。さらに、開発段階で焦点となるのがメンテナンス性です。保守点検時における着脱の容易性を考慮した設計が求められます。

従来、原材料には石油系プラスチックが主に用いられてきましたが、マーレは環境に配慮し、代替品となる生分解性プラスチックの採用を検討してきました。これまでに必要な試験評価も完了しており、量産化を待つばかりとなっています。環境への影響が少なく、食物連鎖に影響を与えない部品作りに向け、大きな一歩を踏み出しています。

排気ガス再循環(EGR)

排気ガスの新基準を達成する手段の一つ、それがEGRクーラの採用です。

EGR クーラ

EGRクーラは、エキゾーストマニフォールドとタービンの間で排気ガスの一部を取り出し、これを特殊なクーラを使って冷却した後、再びインタークーラ下流の吸気に戻すという技術を採用しています。これによりエンジンの燃焼温度が低下し、NOxガスの生成が抑制されます。マーレのEGRクーラはレーザー溶接を採用し、優れた耐食性を実現しています。

また、マーレでは、バイパス機能を搭載したEGRクーラも製品ラインナップに揃えています。バイパス部は、クーラハウジングに一体化された設計になっています。エンジンのコールドスタート時など、特定の動作条件では、EGRクーラの機能を無効化します。これにより、汚染物質の排出量を常に低レベルに抑制することが可能となります。