ガソリンピストン

燃焼室に吸入される外気は、まずエンジン室でその汚れを除去します。この清浄化プロセスには、高い効率性が求められます。

マーレは、エアダクトからエアフィルタ、インテークマニフォールド用電制アクチュエータ内蔵エアインテークモジュール、さらにレゾネータ、サウンドジェネレータまで、エアインテークマネージメントに必要な全ての部品を提供します。

エンジンシステムの複雑化に伴い、吸気システムに対する要求も高度化しています。近年の自動車開発におけるキーワードは、「排ガス規制」、「燃費性能」、「新車投入サイクルの短縮化」、「高性能エンジン」、「ダウンサイジング」です。マーレが開発したインタークーラ内蔵エアインテークモジュールは、内燃エンジンの世界における画期的な一歩を刻んでいます。

マーレのインテークマニフォールド用電制アクチュエータは、4気筒エンジン向けに開発されたシステムです。吸気をマップ制御のチャージモーションで行うことで、最適な混合気を形成させます。ディーゼルエンジンでは、気筒休止機構を採用し、燃焼室内にスワール流を発生させます。ガソリンエンジンの場合は、吸気通路を狭め、かつ、吸入される空気を通路上方へ導くことでタンブル流(縦渦)を発生させます。いずれの手法も、混合気を効率良く撹拌することで、排気ガスが削減し、部分負荷燃費が向上します。

部品のダウンサイジングが求められるのは、エアフィルタも例外ではありません。フィルタを小型化するには、単位面積当たりの濾過性能を向上させることが必須となります。特に粒子捕捉性能の効率改善への期待が高まっています。こうした期待に応えるためには、高性能フィルタの採用のみならず、より複雑な気流誘導構造の開発や、フィルタエレメントの新たなコンセプト作りを並行して進める必要があります。

マーレは樹脂製フィルタエレメントの分野で、その技術を牽引するテクノロジーリーダーとしての地位を確立しています。設計上の様々な制約にも対応する、フレキシブルな製品デザインでお客様の期待に応えます。

クリーンサイド(吸気)ダクト、ダストサイド(吸気)ダクトなど、エアダクト構成部品に対する技術要求は、増加の一途を辿っています。モジュール化が進むにつれ、その素材には取付スペースの制約に対応できる柔軟性と軽量性が求められるようになっています。また、形状が複雑化する傾向にあり、低コストで効率的な生産を実現することが急務となっています。さらに、開発段階で焦点となるのがメンテナンス性です。保守点検時における着脱の容易性を考慮した設計が求められます。

従来、原材料には石油系プラスチックが主に用いられてきましたが、マーレは環境に配慮し、代替品となる生分解性プラスチックの採用を検討してきました。これまでに必要な試験評価も完了しており、量産化を待つばかりとなっています。環境への影響が少なく、食物連鎖に影響を与えない部品作りに向け、大きな一歩を踏み出しています。

近年は、車と言えばその燃費性能に注目が集まる傾向にありますが、車体とエンジンの開発には「高揚感の演出」が必要なのではないでしょうか。その意味においてエンジン音は大変重要です。エンジン音は、パワートレインの性能そのものです。自動車ブランドの個性と特徴の全てがその音に込められているのです。特にターボエンジンでは、本来のエンジン音が失われてしまうこともあり、サウンドデザインがエンジン開発において注目されています。マーレは、エアガイドシステムに一体化したレゾネータやサウンドジェネレータを開発する際、最先端のシミュレーション技術を用いて、お客様のニーズに合わせたエンジン音の最適化を実施しています。

オイルミストセパレータは、クランクケースから排出されるオイルミストで汚れたガスを清浄化する部品です。これによりオイルの消費量は低減され、排気ガスをクリーンな状態に保ちます。オイルミストセパレータはクランクケース・ベンチレーション・システムに内蔵されており、汚れたガスを油分とガスに分離します。分離された油分はオイル循環システムへ戻され、清浄化されたガスは吸気システムへ返されます。

マーレはお客様の要望に応じ、プラスチック製のエンジンカバーとシリンダーヘッドカバーを提供しています。吸気システムの一部としての納入のほか、機能部品としてカバー単体で納入することも可能です。マーレのエンジンカバー、シリンダーヘッドカバーは、高い耐久性と軽量性はもちろんのこと、遮音性・気密性にも優れ、車両やエンジンの設計コンセプトを尊重した設計を追求しています。