統合型システムソリューション実現の鍵

マーレは、e-モビリティに関する技術力の強化を図り、電動ドライブと電動補機の幅広い製品ラインナップを基盤とする充実したシステムソリューションを提供しています。

エレクトロニクスは、未来のモビリティの要となる存在です。最高のパフォーマンスを引き出し、コストの最適化を図り、システムコントロールの効率化を目指す上で、最も重要な要素となる分野です。マーレは、多彩なアプリケーションと幅広い出力域を実現するモジュール性に優れたソリューションを e-モビリティ市場に提供します。

トラクションドライブ用パワーエレクトロニクス

HV Inverter for Traction Drives

高電圧トラクションインバータ

マーレのトラクションインバータは、未来の自動車市場で求められるあらゆる要求事項に応える設計になっています。最も厳格な安全基準を満たしたSiC(シリコンカーバイド)パワーモジュールが、最大250kWの大電流に対応します。電圧400Vもしくは800V系に対応するこのインバータは、モジュール性と拡張性を兼ね備え、顧客それぞれの要求に合わせたカスタマイズが可能です。マーレが提供する電動駆動モータとの組み合わせで包括的なシステムソリューションを提供します。

低電圧トラクションインバータ

マーレの低電圧トラクションインバータは、24Vから最大80Vのバッテリー電圧域に対応しますが、中でも48Vアプリケーションに焦点を当てて設計された製品です。先進のソフトウェアと CANOpenプロトコル対応で、優れた調整機能と動的挙動、そして高い効率性を駆動システムに実現します。最先端のMOSFETデバイスを搭載した信頼性の高い設計が低EMC・高出力密度を両立。 顧客の特定要求事項に応じ、機能安全(ISO 13849 / ISO 26262)に対応したソリューションもご提供します。

LV Inverter for Traction Drives

エネルギーマネージメント

On-Board Charger

車載充電器(OBC)

マーレが提供する電子制御式OBCは、充電時の高い安全性と効率性を実現します。インテリジェントコントローラが充電システムの種別を検知し、充電パラメータを電力供給インフラの状態に合わせ最適に調整します。コンパクトでモジュール性を備えたマーレのOBCは、様々な種類の充電ステーションに対応する柔軟性に優れています。一般的な家庭にある単相電源のように充電速度が比較的ゆっくりな環境から、43kWの直流急速充電まで幅広く適応します。温度や接地状況、漏れ電流などを絶えずモニターし、高い安全性を確保します。

EMCバッテリーフィルタ

マーレのEMCバッテリーフィルタは、400Vバッテリ(公称最大電流190A)からのEMC干渉を効率的に低減します。フィルタ周波数帯域は150 kHzから300MHzと幅広く、最大挿入損失は1MHzあたり60dBを実現。コンパクトで堅牢な設計を維持しながら、高電圧車両の過渡電流に対するバッテリーのイミュニティを向上させ、自動車業界の厳格な基準をクリアする高性能なフィルタです。カスタマイズ性にも優れ、バッテリーの電気抵抗や顧客の要望に最適な製品を提供します。

EMC Battery Filter
DC to DC Converter

DC-DCコンバータ

絶縁型DC-DC降圧コンバータは、高圧(HV)ドライブトレインバッテリーと既存の12V低圧システムを繋ぐ役割を果たします。DC-DCコンバータに求められているのは、車両内での高い信頼性と、効率性・電力密度の実現です。マーレが独自に開発した専用部品をベースにした当コンバータは、スタンドアロンユニットとしても、その他部品との統合モジュールとしても機能することが可能で、幅広い電圧帯に対応します。

燃料電池モニタ

マーレが提供する「燃料電池モニタ」の採用で、水素燃料電池スタックの電圧や電気抵抗、温度などの状態管理が可能になります。搭載する2台のマイクロプロセッサが燃料電池からの信号を処理し、セントラルコントロールユニットにフィードバック。求められる全ての機能安全性を達成します。スタック内の電圧を半導体モジュールを使って直接放圧することも可能です。安全性を最大限確保するため、「パイロスイッチ」を採用。緊急時には、回路基板の電源を即時に遮断します。

Fuel Cell Monitor

コントローラ

PWM Controller for Powertrain Cooling

モータコントローラ

マーレのモータコントローラは、ブラシ付きモータ、ブラシレスモータ向けとして開発されたもので、幅広い自動車アプリケーションに対応します。空調用ブロワ向けコントロールユニットから、電動ポンプ向けコントローラ、そしてパワートレイン冷却ファンモータのコントロールユニットまで、それぞれに最適なソリューションをマーレが提供します。コンパクトで軽量設計のこのコントローラは、コスト効率に優れ、顧客それぞれの設計要求に応える柔軟性が特徴です。PWMコントローラ、リニアコントローラのいずれにも対応可能で、通信プロトコルを内蔵したり、過熱や過電圧、逆極性に対する保護機能などを付加したりすることもできます。顧客独自の要求に最適なソリューションをマーレが実現します。

PTCヒータコントローラ

PTCヒータコントローラは、PWM技術でHVAC内の気流やクーラントの加熱制御を行います。低電圧(12 & 48V、500から2700ワット)から高電圧(400 & 800V、4000から8000ワット)まで幅広く対応します。また、各種通信プロトコル(PWM、LIN、CAN等)にも対応。最新の機種では、熱挙動を最適化し、優れた出力密度を実現。HVACの重量削減にも貢献する製品に仕上がっています。

High Voltage PTC-Heater Controller

ディーゼルシステム向けエレクトロニクス

Glow Plug Control Unit

グロープラグコントロールユニット

グローコントロールユニットは、ディーゼルエンジンの冷間時の始動を補助し、ディーゼル燃料混合気の燃焼を改善します。このコントロールユニットは、電圧4.4Vのグロープラグ向けに設計されたものです。この電圧のプラグは着火温度に速く到達する特徴を持っています。マーレのシステムは、最大4本のグロープラグをそれぞれ独立して制御することが可能です。短絡や過熱保護の機能も兼ね備え、極めて堅牢で信頼性の高い製品に仕上がっています。動作電圧は6V~16V。耐熱温度は-40℃から+90℃と幅広く、エンジン室内の取り付け位置も柔軟に検討することが可能です。

ディーゼルエンジン向け排気ガス後処理

今日、排気ガス後処理システムは有害排出ガスの更なる削減を目指す上でエンジンシステム全体の中でも重要な構成要素の一つであるとの認識が高まっています。短距離走行時でも、ディーゼル微粒子除去フィルタの浄化に必要な温度を達成するために、マーレはシステムの温度管理の役割を果たすコントロールユニットを開発しました。 例えば、アイドリング時のエンジン出力を短時間増加させて排気ガスを早期に温め、フィルタに供給し、化学物質を噴霧して粒子の燃焼を促す、もしくはインジェクタや電動ヒータで排気管内の温度を上げる、などの管理を行います。電動コントローラの他、マーレは粒子フィルタマネージメント向けセンサ素子も供給しています。

Control Unit for Diesel Aftertreatment Systems

ノウハウを拡大し、確かな未来へ