マーレ、電動ドライブ用テストベンチを新設

ドイツ・シュツットガルト、2020年11月24日- マーレはドイツ・シュツットガルトに電動ドライブトレイン向けテストベンチ設備を開設しました。新設備は、多種多様な電気自動車やハイブリッド車向け eアクスルユニットおよびeドライブユニットの開発・試験に使用されます。 顧客から受託した最初の試験は、プレスリリースの数日前に無事完了しました。300万ユーロを投じたこの「eテストベンチ」設備の導入で、マーレは技術変革の新たな節目を迎えることになります。

  • マーレは300万ユーロを投じてドイツ・シュツットガルトに新たなテストベンチ設備を開設。
  • 電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)向けeアクスルおよびeドライブユニットの試験・開発に使用。
  • 新テストベンチを使用した初の顧客プロジェクトは無事に完了。
  • 「新テストベンチの導入で、マーレはeモビリティ向けサービスをグローバルで拡大します」(MAHLEの先行開発責任者Dr. Martin Berger)

「eテストベンチの導入で、eモビリティ向けサービスをグローバルで拡大する戦略を促進します」とVice President Corporate Research and Advanced Engineering のDr. Martin Bergerは述べています。「このレベルの最先端技術を備えた設備は、ドイツ国内でも導入例はまだ少なく、顧客ならびに開発エンジニアの双方にもたらすメリットは大きいでしょう」。

シュツットガルト地方のFellbach(フェルバッハ)に新設されたこのeテスト ベンチは、将来的にはドイツ国内だけでなく世界各地の顧客向けにも機能開発作業の実行、動的・過渡的な運転モードのシミュレーション、効率測定とトルクベクタリング、ホイールスリップのシミュレーションなどの各種サービスの提供を開始する計画です。さらに、作動マップアプリケーション、データポピュレーション、低・高電圧システム試験、熱的影響の調査などのサービスにも対応しています。

新設備には、eアクスルユニットに対して、永久磁石式同期モーターを搭載した2台の負荷装置が両側に装備されています。各ダイナモメーターは、最高出力350kW、最大トルク8,400Nmに対応する高い処理能力を備えています。48Vから1,000Vまでのアプリケーションに対応する個別のバッテリーシミュレータと高速パワーアナライザーシステムにより、パフォーマンスマッピングやパフォーマンス特性評価、効率評価などを実施することが可能です。

さらに、–30oCから+130oCの温度設定が可能な高性能サーマルコンディショニングシステムも備え、車両運転状況の正確なシミュレーションを実現。これにより、駆動システムが世界のあらゆる環境条件下で正常に作動することを試験により確認することができます。試験時間は、個別機能試験の場合は200時間程度から、耐久試験などの長期テストが必要な場合は1年など、試験内容により異なります。

お問合せ先:

Ruben Danisch
Head of Corporate and Product Communications
Phone: +49 711 501-12199
E-mail: ruben.danisch@mahle.com

Christopher Rimmele
Product, Technology, and Aftermarket Communications Spokesman
Phone: +49 711 501-12374
E-mail: christopher.rimmele@mahle.com

広報担当(アジア1)
ジュディアン・ゴ
Tel: 050-3363-0015
E-mail: judy-ann.go@mahle.com

 

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マーレのeテストベンチは、電気自動車の安全性と信頼性の保証するための電動駆動システムを試験します。

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試験設備で計測された主要データは、 すべてコントロールルームに集約・記録されます。

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eドライブユニットは 両側2台の負荷装置により、実際の運転環境さながらの条件で試験されます。

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