ピストンシステム

商用自動車の分野は、コストに非常に敏感です。トラックなどの長距離運送業者は、輸送効率に基づいて車両購入を決定します。車両価格だけでなく、ランニングコスト、特に燃費は購入決定を左右する最も重要な要素となっています。

ピストンシステムと構成部品

High-performance pistons for commercial vehicles

アルミピストン

アルミピストンは、マーレの商用車用ピストンラインナップの中で、高負荷環境にも対応する高い耐久性を特長とするピストンです。素材には耐熱性に優れた鋳造アルミシリコン合金を採用。高精度の鋳造技術を駆使することで、軽量でありながら高い剛性を実現しています。200barを超えるシリンダ内のピーク圧力にも耐える設計になっており、その他構成部品との組み合わせにより、商用車の耐久寿命を100万キロ以上にまで延ばすことに貢献します。

スチールピストン

スチールピストンは、商用車への採用後、ここ数年で確かな実績を残しています。その背景には、排ガス規制への対応があります。自動車業界には、可能な限りエンジン対策により、各規制レベルをクリアすると同時に、エンジンの高性能化を図りたいというニーズがあります。その結果、シリンダ内ピーク圧力は220barを超え、ピストンにも高い強度が求められるようになっています。これまでマーレは、こうした高負荷環境に対応した4種類のスチールピストンを開発しています。最新のスチールピストンでは、摩擦圧接技術MonoWeld®を採用しています。マーレは、独自開発のビーム溶接技術など、新しい製造技術の開発に向けた取り組みを積極的に進めています。製造自由度が向上すれば、ピストンの圧縮高さをさらに低減することが可能となります。

パワーセルユニット(PCU)

120万キロ走行後も摩耗しない長寿命設計

マーレは、リング/ピン付きピストン、シリンダライナ、ベアリングシェル付きコンロッドをすべて一体化して「パワーセルユニット」として提供いたします。システムとして供給することで、デザインの調和を高め、お客様の組立工数を削減します。コスト効果が高く、ロジスティック効率に優れたソリューションを実現します。

商用車用パワーセルユニット(PCU)が果たす役割とは?

「使用寿命160万キロメートル」ー これが現代の商用車エンジンに課された標準です。この標準が達成されているかどうかを確認するため、マーレは長距離輸送トラックから自社製のパワーセルユニットをランダムにサンプリングし、分析を行いました。その結果、120万キロ走行後でも、摩耗はほとんど見られませんでした!

商用車向けパワーセルユニット(PCU)にとって、120万キロ走行が意味するものとは?

  • クランクシャフトの回転数 12億回
  • 各ピストンあたりの点火回数 6億回
  • ピストンがシリンダライナ内を往復した距離 37万キロ
  • 各シリンダで燃焼した燃料量 6万8,000リットル
  • ピストン冷却に使用されたオイル量 580万リットル

マーレの部品は、使用寿命160万キロメートルを容易に達成します。