エアコン(乗用車)

The level of climate comfort experienced in today’s vehicles is already at a high level and will continue to rise in the future. However, vehicle air conditioners have more to offer than just a comfortable ride. They also play a key role in terms of safety. In addition to keeping the driver comfortable and alert, the air conditioner also dehumidifies the cabin air, thus preventing windows from fogging up.

Air conditioning systems and their components

HVAC modules

マーレのHVACモジュールは、自動車メーカーの要望に合わせたオーダーメイド仕様です。開発段階では、効率性や軽量化、圧力損失の低減、音響性能の向上などの機能を継続的に改善することに重点を置いています。コンポーネントや設計機能を標準化することで、高耐性・高性能のHVACモジュールの開発・生産を低コストで実現しています。

Evaporators

HVACモジュールに内蔵されたエバポレータの役割は、車内を急速に冷却することです。コンデンサから供給された冷媒は、エバポレータ出口で膨張された後、室温以下に冷却されます。液体の冷媒が気化する際に、コンポーネントを冷却する効果があります。その結果、車内エアの熱と水分が除去されます。マーレのフラットチューブ式エバポレータは、省スペース・軽量設計でありながら、高性能を実現しています。特許取得の特殊なコーティング技術「BehrOxal®」によりアルミ表面の親水性を高め、撥水性を向上させることで、エバポレータによる乾燥時間の短縮化を実現しています。さらに、耐腐食性の向上や不快臭の低減効果もあります。

Heater cores

ヒーターコアは、エンジンの発熱を利用して車内暖房を行ないます。具体的には、冷却水の熱を利用します。マーレベーアのヒーターコアは、様々なエンジンおよび熱出力に適応するように最適設計されています。コンパクト設計のほか、冷却水側と空気側の圧力損失が少ないのが特長です。

Compressors

マーレのCVC(Compact Variable Compressor)は、斜板の単振動機構に基づく次世代コンプレッサです。可変容量ピストン式コンプレッサ技術を採用。高機能の機構設計により、CVCは空圧制御と電子制御の両方に対応しています。

マーレのCVCは、広範囲な車種に対応するように設計されています。現時点では、排気量100cc~185ccに対応しているほか、特定用途向けのCVCを設計・開発することも可能です。マーレのCVCは、温度式膨張弁システムとオリフィス管システムの両方に対応可能です。

PTC auxiliary heaters

現代の高燃費エンジンでも、コールドスタート時などの特定の運転条件下では、廃熱の供給量が不足し、車内の急速暖房ができない場合があります。冷温条件下でも、フロントガラスの曇り除去や、快適な車内暖房を実現するために、PTC補助電気ヒーターからの補助熱を利用します。PTC補助電気ヒーターは、自動車の電子システムからの電力で動作します。コントローラ一体型のPTC補助電気ヒーターもあります。

高圧PTCヒーター

高圧PTCヒーターの用途は、プラグインハイブリッド車や、レンジエクステンダ(航続距離延長用電源)搭載の電気自動車、完全電気自動車などが対象となります。電動モードでの走行中は、パワートレインからの廃熱量が不足するため、車内暖房が十分に行えません。十分な熱供給を行うためには、パワートレインに依存しないヒーターシステムが必要です。高圧PTCヒーターは、電気自動車の車内暖房ソリューションとして、高いエネルギー効率と省スペース、安全性を実現します。

Blowers

自動車用エアコンには、温度快適性・音響快適性が非常に重要な要素となっています。一方、ブロアは車室内の主な騒音源の一つです。マーレのブロア設計コンセプトは、「流量性能が向上してもパッケージスペースの確保が可能なこと」、「高効率を実現すること」、「優れたHVACシステム音響環境の基礎を形成すること」の三つです。

Cabin filters

キャビンフィルタは、ダスト、花粉、胞子、スス、タイヤの粉塵の流入を防止する役割があります。内蔵の活性炭は、不快臭だけでなく、空気中の汚染物質や、オゾンなども除去できます。マーレのキャビンフィルタは、低圧力損失と長寿命が特長です。濾過有効表面積が大きいフィルタ濾材を使用しており、ススなどの微細粒子でも濾過することが可能です。

マーレの最新フィルタ濾材は、スス粒子の保持性に優れているため、流れ方向の制約を受けません。以前のように、取り付け方向に注意する必要がなくなりました。

CareMetix®

Condensers

コンデンサは、エアコン回路を構成するコンポーネントの一つで、エンジンクーリングモジュールに一体化されています。コンデンサは、コンプレッサからの冷媒(圧縮空気)を冷却・凝縮します。マーレのろう付けフラットチューブ型コンデンサは、省スペース・軽量設計にもかかわらず、高性能を実現しています。冷却水側と空気側の伝熱性能と圧力損失の関係を最適化することで、車室内を急速に冷却します。

Climate controls

空調システム「PHYSIO-CONTROL®」は、車室内の快適性を実現するための最新システムです。「フレッシュ」、「ニュートラル」などの設定選択により、空調環境のカスタマイズを実現します。さらに、上下温度差(足元と頭上)や風量の調整も可能です。

この空調システム向けの電子制御システムやHVAC操作部は、マーレグループのBHTC社(ベーア社とヘラ社の合弁会社)が開発を担当しています。

Fragrancing systems

自動車には個性的なデザインと高い快適性がますます求められています。その結果、芳香ユニット市場が注目を集めています。マーレの芳香ディフューザ(拡散装置)はモジュール構造になっているため、様々な車種に対応可能です。カスタマイズ仕様のダッシュベゼルを使用することで、各自動車メーカーの仕様に適合させることができます。また、特定の芳香に鈍感になる「芳香疲労」現象を低減するため、芳香を断続的に放出させることで、長時間のドライブでも芳香効果が長続きします。芳香機能は、いつでも停止することが可能です。芳香ディフューザには、芳香カートリッジを2個取り付けることができるため、気分や必要性に合わせて芳香の種類を切り替えることが可能です。新しいカートリッジに交換することもできます。

芳香カートリッジを取り付けると、芳香ユニットがこれを自動認識し、芳香剤名と残量情報がダッシュボードに表示されます。