フュエルマネージメント(乗用車)

エンジンとその構成部品を汚損と損傷から保護するために、燃料を効率的にろ過することが、フュエルマネージメントの主な役割です。自動車メーカーは部品の共用とモジュール化をさらに推し進め、同一仕様のエンジンを世界レベルで投入するようになってきました。それと呼応するように、燃料品質の地域差に由来する問題が顕在化してきます。ときには、燃料に含まれるバイオ成分が問題を複雑化することもあります。燃料に含まれる水と塵埃微粒子の問題にも対策が必要です。同一仕様エンジンを世界中のどこででも使えるようにし、バイオディーゼルへの対応も目指す今、欠かせないのが水分離システムです。

フュエルマネージメント関係製品のラインナップには、燃料フィルタ、水分離システム、燃料ヒータ、カーボンキャニスタが含まれます。

商用車用の燃料フィルタモジュールは、燃焼プロセスに必要なディーゼル燃料を効率的に濾過します。燃料フィルタモジュールには高分離性のフィルタ濾材を採用し、機能性を高めています。

ディーゼルエンジン用の燃料フィルタモジュールについては、燃料の冷却・加熱機能のほか、燃料中の水分の分離など、より幅広い機能に対応しています。

厳格化する排ガス規制に対応するため、ディーゼルエンジンではコモンレール燃料噴射システムの採用が進んでいます。コモンレールシステムは、微粒子やディーゼル燃料内に残留する水分に極めて敏感な性質を持っています。エンジンの使用環境やバイオ燃料の混合割合は、国によって様々です。また、使用される燃料の品質が劣悪であることも想定しておかなければなりません。こうした様々な燃料条件に影響されることなく、確実に燃料内の不純物を分離する機能が必要です。

こうした要求に応えるため、マーレが開発したのがアクティブ燃料プレフィルタモジュールです。最新の規制条件下で実施した試験では、最大98%の水分離効率が実証されています。

燃料タンクには必ず圧力平衡パイプがあり、燃料が減少した際のタンク内の負圧形成と、温度上昇時や燃料の膨張による超過圧力の発生を防いでいます。超過圧力を逃す際、燃料蒸気はパイプを経てカーボンキャニスタで捕捉され、蓄積されて、最終的に燃焼工程で燃やされます。カーボンキャニスタモジュールはこうして、炭化水素と汚染物質の排出を防いでいるのです。

マーレの電制ヒータは、ディーゼルエンジンやエタノールエンジンに採用され、コールドスタート時や低温環境時にその効果を発揮します。ディーゼルエンジンでは、ディーゼル燃料の流動性を維持すると共に、燃料成分の凝固を防ぎ、フィルタの目詰まりを防止します。