オイルマネージメント

機械摩擦を低減しエンジンやトランスミッションの損傷を防ぐ上で、摺動部への注油には極めて高い信頼性が求められます。同時に、潤滑回路は放熱の役割も果たします。

オイルマネージメントシステム

オイルフィルタモジュール

複雑なオイルフィルタモジュールの開発・生産は、長年にわたりマーレのコア・コンピタンスの一つです。オイルフィルタモジュールの多機能化を実現するには、潤滑油の濾過や冷却にとどまらず、エンジンの潤滑・冷却プロセスを総合的に検証する必要があります。追加機能としては、オイルミストセパレータ、圧力・温度制御用センサ、油圧・クランクケース圧力レギュレータ、オプションの燃料クーラなどがあります。高性能プラスチックなどの最先端の材料を使用することで、大幅なコスト削減と軽量化を実現しています。フィルタエレメントは、100%焼却可能で環境に優しく、簡単に交換・廃棄可能なものが増えています。最新のフィルタ濾材と製造工程を用いた長寿命のフィルタエレメントが、保守間隔の延長に貢献しています。

オイルマネージメントモジュール(ハイブリッド車・EV用)

全社戦略「デュアル・ストラテジー」を推進し、e-モビリティ向け製品の拡充を図りながら、内燃エンジン向けソリューションの開発にも継続して取り組んでいきます。

マーレが提供する代替駆動システム用オイルマネージメントモジュールは、特に、電動パワートレインの要件に対応した設計となっています。軽量化やパッケージ性、NVH(ノイズ・振動・ハーシュネス)に重点をおいたソリューションが盛り込まれています。電動オイルポンプ、フィルタ、サーマルマネージメントシステムを一つのユニットにコンパクトに組み込み、トランスミッションや電動モータの冷却・潤滑を効率的に行います。

ヒーティング・クーリングモジュール

加熱・冷却用モジュールの熱交換器は、層状構造が一般的で、エンジンやトランスミッション潤滑油の温度を安定化させる機能があります。熱交換器の働きにより、潤滑油が素早く加熱されるため、コールドスタート時の燃費が大幅に向上します。また、オイル高温時には、オイルの過熱や早期劣化を防止するため、オイル交換回数の低減が図れます。

現在のマーレのヒーティング・クーリングモジュールは、冷却水の流路ガイドや温度調節に加え、濾過の管理にも対応しています。流路ガイドや流量分布を最適化した冷却水は、エンジンやトランスミッションオイル熱交換器のほか、必要に応じて燃料熱交換器に供給されます。

オイルポンプ

内燃エンジンの排気ガス量を総合的に低下させるためには、すべてのコンポーネントを最適化させる必要があります。マーレが開発した制御式ペンデュラムスライドセルオイルポンプは、オイルマネージメントにおける新機軸の1つです。この高効率かつスマートなオイルポンプは、必要な時に必要な油圧と流量を供給するオンデマンド制御を採用しているため、CO2排出量の削減と燃費向上に大きく貢献します。制御式ペンデュラムスライドセルオイルポンプは、従来型オイルポンプと比較し、新欧州走行サイクル(NEDC)ベースで最大2%のCO2削減が可能です。